“娼妓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうぎ59.0%
じょろう9.8%
しやうぎ8.2%
おいらん6.6%
じょうろ3.3%
つとめ3.3%
をやま3.3%
こども1.6%
おひらん1.6%
あそびめ1.6%
ぢよらう1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
机の抽斗ひきだしを開けてみると、学校のノートらしいものは一つもなかった。その代りに手帳に吉原のうちの名や娼妓しょうぎの名が列記されてあった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
同じ露地の隅田川の岸には娼妓じょろうの用いる上草履うわぞうりと男物の麻裏草履とが脱捨ててあッた事が知れた。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
勿論もちろん人の妻なるものも、吾人ごじんが商となり工となり、はた農となるがごとく、女性が此世に処せむと欲して、えらぶ処の、身過みすぎの方便には相違なきも、そはたゞ芸妓げいぎといひ、娼妓しやうぎといひ
醜婦を呵す (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
次の間の長火鉢ながひばちかんをしながら吉里へ声をかけたのは、小万と呼び当楼ここのお職女郎。娼妓おいらんじみないでどこにか品格ひんもあり、吉里には二三歳ふたつみッつ年増としまである。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
あなた方の御酒のお相手を致すような芸者や旅稼ぎの娼妓じょうろとは違います、余りと申せば失礼を知らぬ馬鹿/\しいお方だ
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
段々聞きますと宇都宮で娼妓つとめをするだけの証文を貼って、アノお前も得心の上で証文は是れ/\で、金も五十円兄様に渡したから何んでもと申されますから、私も恟り致しまして
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ところで藝者げいしやは、娼妓をやまは?……をやま、尾山をやままをすは、金澤かなざは古稱こしようにして、在方ざいかた鄰國りんごく人達ひとたちいま城下じやうかづることを、尾山をやまにゆくとまをすことなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
随分娼妓こども達には能くしてやる楼主でございますが、花里のように強情ばかり張って申すことを聞分きゝわけませんから、今は意地になって居ります。
始め若い者女子迄七八人近付ちかづきならんと惣纒頭そうばなうち江戸町一丁目玉屋内たまやうち初瀬留はせとめと云ふ娼妓おひらんあげほどなく妓樓ぢよろやともなはれ陽氣やうき酒宴しゆえんとこへ入りしが六之助は夫よりさき初瀬留を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
娼妓あそびめ爾等なんぢらよりさきかみくにるべし。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
同じ露地の隅田川の岸には娼妓ぢよらうの用ゐる上草履と男物の麻裏草履とが脱捨てゝあツた事が知れた。
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)