“上草履”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわぞうり75.7%
うはざうり21.6%
スリッパー2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新らしい上草履うわぞうりを買ってはいていると、受持ちの図画の市河と云う教師に呼ばれて、その草履は誰それのものではないかと云われた。
私の先生 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「待て、あんな恰好で逃げ出す人間があるものか、トボトボと地獄へでも行く人の姿ぢやないか。あツ上草履うはざうり穿いたきりだ。八」
自分は例のごとくひややかに重い音をさせる上草履スリッパーの音を一つずつ聞いて、最後にどんと締まるドアの響に耳を傾けた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)