“草履取”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぞうりとり60.9%
ざうりとり21.7%
ぞうりと17.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さても飯島様のおやしきかたにては、お妾お國が腹一杯の我儘わがまゝを働くうち、今度かゝえ入れた草履取ぞうりとり孝助こうすけは、年頃二十一二にて色白の綺麗な男ぶりで
上は家老から下は草履取ざうりとりまで、悉く裸になつて、随所にゐる虱をてんでに茶呑茶碗の中へ、取つては入れ、取つては入れするのである。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
手明きの若党、鎗持やりもちの中間ちゅうげん草履取ぞうりとり、具足持ぐそくもち、高張持たかはりもちなぞ、なかなかものものしい。それにこの物頭ものがしらが馬の口を取る二人のうまやの者も随行して来た。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)