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藁草履
読み方 | 割合 |
わらぞうり | 87.3% |
わらざうり | 12.7% |
女の方は二十前後の若い妻らしい人だが、
垢染みた
手拭を
冠り、
襦袢肌抜ぎ
尻端折という風で、前垂を下げて、
藁草履を
穿いていた。
下人はそこで、腰にさげた
聖柄の
太刀が
鞘走らないように気をつけながら、
藁草履をはいた足を、その梯子の一番下の段へふみかけた。
下人は、そこで腰にさげた
聖柄の太刀が鞘走らないやうに氣をつけながら、
藁草履をはいた足を、その梯子の一
番下の段へふみかけた。
「どうしたね
勘次、
恁うして
連れて
來られてもいゝ
心持はすまいね」といつた。
藁草履を
穿いた
勘次の
爪先に
涙がぽつりと
落ちた。