“福草履”の読み方と例文
読み方割合
ふくぞうり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梅屋と本陣とは、呼べばこたえるほどのむかい合った位置にある。午後に、徒士目付かちめつけの一行は梅屋で出した福草履ふくぞうりにはきかえて、かわいた街道を横ぎって来た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
少女はその石の上を福草履ふくぞうりのような草履で踏んで往った。広巳はうっとりとなって少女にいて往った。そこには丁子ちょうじの花のようなにおいがそこはかとしていた。少女の声が耳元でした。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
床几しょうぎや、福草履ふくぞうりが、庭先に出される。検使役三名は、内匠頭を小書院に呼びだして
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)