“乾”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かわ36.2%
28.4%
12.8%
から5.5%
いぬい4.5%
かは1.9%
いぬゐ1.5%
ひから1.5%
かわか1.1%
ほし1.1%
(他:26)5.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“乾”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)6.5%
文学 > 日本文学 > 詩歌3.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
さてう云うふうに火はあつく、かわかし、らしのぼる、水はつめたく、しめらせ、下る、鳥は飛び、またなく。
墨をって、細筆を幾たびらしても、筆さきもすずりの岡も、かわいて、墨がピカピカ光ってしまうだけだった。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
同時に胃嚢いぶくろが運動を停止して、雨に逢った鹿皮を天日てんぴし堅めたように腹の中が窮窟きゅうくつになる。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
水に近くらめいた、揖斐川の流れのすそは、うしおめた霧白く、月にもとまを伏せ、みの
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かかあ餓鬼がきを、ぼしにしておいて、どのつらさげて帰って来たかっ、この呑ンだくれの、阿呆おやじがっ」
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
からびた褐色かっしょくのヒースと、うす黒くげた芝草しばくさが、白い砂洲さすのあいだに見えるだけでした。
よろめきそうな足を、一心にふみしめていたかの女は、やがて、のどからびつくような声を捕手とりてへ投げた。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……余波なごりが、カラカラとからびたきながら、旅籠屋はたごやかまち吹込ふきこんで
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
翌朝村人僧の教えのままに、馬頭と金魚、および三足鶏の屍を見出し、また寺のいぬいすみの柱上よりつちの子を取り下ろす。
その障子の一枚を踏み破って、のめるように縁の廊下に転び出た大兵たいひょうの士——月輪剣門にその人ありと知られたいぬい万兵衛だ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ちゝかはいた会話くわいわ色彩しきさいへるため、やがてきな方面の問題にれて見た。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いてころさぬと、うをへてみづくなる、ぬまかはくわ。』
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そこから、いぬゐの方へ、光りを照り返す平面が、幾つも列つて見えるのは、日下江くさかえ難波江なにはえなどの水面であらう。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
やがて彼は鉄鞭てつべん曳鳴ひきならして大路を右に出でしが、二町ばかりも行きて、いぬゐかたより狭き坂道の開きたるかどに来にける途端とたん
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
後の首筋を蒼くして、無暗むやみに御部屋の雑巾掛や御掃除をさせて、物を仰るにも御声が咽喉のどひからびついたようになります。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
来た処も、く道も、露草は胡麻ごまのようにひからび、蓼の紅は蚯蚓みみずただれたかと疑われる。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その役目は抜穂の田に出て稲を抜きかわかし収める以外に、九月にその稲を京都に運んで行く時にも、木棉鬘ゆうかずらを着けて引道する者はこの稲実公であった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
着物きものまをすまでもなし、つち砂利じやり松脂まつやにあめぼう等分とうぶんぜて天日てんぴかわかしたものにほかならず。
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
パン屋で一シリングの堅パンひとつ買うと、大きなビスケットを六つ、しかもほしぶどうのはいったのを、お景物けいぶつにくれました。
闘牛士はみんな、この牛の耳をほして貯めてる。これをたくさん持ってるほど名声ある闘牛士だ。ベルモントなんかには、何と素晴らしい牛のオレイハ蒐集コレクションがあることだろう!
その小径を横ぎって、水のれた小流さながれが走っている。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
その小径を横ぎつて、水のれた小流さながれが走つてゐる。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
そこから、イヌヰの方へ、光りを照り返す平面が、幾つも列つて見えるのは、日下江クサカエ永瀬江ナガセエ難波江ナニハエなどの水面であらう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
そこから、イヌヰの方へ、光りを照り返す平面が、幾つも列つて見えるのは、日下江クサカエ永瀬江ナガセエ難波江ナニハエなどの水面であらう。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
とう/\二ダースのかん板を無駄むたにしたが、影像えいぞうまつた膜面まくめんあらはれて來なかつた。
母から金をもらつたのだつたが、むねをどらせながら、おし入へもぐりんでかん板を裝置そうちして
然しけんを父と称し、こんを母と称す、Mother Earth なぞ云って、一切を包容し、忍受にんじゅし、生育する土と女性の間には、深い意味の連絡がある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それに反して母指おやゆびの内側、人差し指の内側へかけて、一面にタコが出来ている。これ竹刀しないを永く使い、剣の道にいそしんだ証拠だ。……が、まずそれはよいとして、ここに不思議なタコがある。と、いうのは三筋のみゃく、天地人の三脉に添って、そんの位置からけんの位置まで斜めにタコが出来ている。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
筑波嶺に雪かも降らる。否諾イナヲかも。カナしき児等コロニヌさるかも(巻十四)
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
板屋の前には、俄かに、蓮の茎がし並べられた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さずをせ。ささ。 (歌謠番號四〇)
『おゝ、出来できた。ぴち/\とねる……いや、うあらうとおもふた……見事みごとなものぢや、かはかしてくと押死おつちぬべい、それ、勝手かつておよげ!』とひよいと、はふると、ほりみづへばちやりとちた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「どうするこつたか自分じぶん子供こどもでもありやすめえし、らがにやわかんねえな」卯平うへい何處どこまでもからびたいひやうである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
のどのおかわきを止めておあげ申すと云うだけではござりません。
朱硯しゅすずりかわくもはやし雲の峯 釣眠
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
眼は泣き腫らして、唇の皮が厚くひからびて、堅く死骸に抱き付いたまま身動きすらしなかった。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、いいかけて、ひっついた咽喉のどを、咳ばらいをして、
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
親をすごすほどの芸も無くて、生意気な事ばかり言つて実は面目めんぼくも無いのです。然し不自由を辛抱してさへ下されば、両親ぐらゐにひもじい思はきつとせませんから、破屋あばらやでも可いから親子三人一所に暮して、人に後指をさされず、罪も作らず、うらみも受けずに、清く暮したいぢやありませんか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
もしそれ然したまふ事を恨みて攻め戰はば、しほたま一八を出して溺らし、もしそれ愁へまをさば、しほたまを出していか
詛言とこひいはしめしく一五、「この竹葉たかばの青むがごと、この竹葉のしなゆるがごと、青み萎えよ。またこの鹽のるがごと、盈ちよ。またこの石の沈むがごと、沈み臥せ」とかくとこひて
その日は朝からからっと晴れた好天気で、気候も初夏らしく温い日だったので、人びとはお祭り騒ぎで替えぼしをはじめた。
赤い牛 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
さうして其がカワくと、谷の澱みに持ち下りて浸す。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
路傍に円座して芭蕉ばしょうの葉に盛ったさいごん米とドライカレーを手づかみで食べている舗装工夫の一団、胸いっぱいに勲章を飾って首に何匹ものへびを巻きつけた蛇使いの男
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
又此塩の盈ちるがごと、盈ち乾よ。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
帰りし後、前者は根国より得来りたる生大刀、生弓矢を以て、嘗て己を苦しめたる八十神を征服し、後者は同じく、海宮より携え来りたる潮満珠シオミツタマ、潮ヒル珠を以て、遂に其兄火照命を屈服せしむるに至る。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)