“乾鮭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からざけ53.8%
からさけ38.5%
からしやけ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に恋愛を歌つたものを見れば、其角さへ木強漢ぼくきやうかんに見えぬことはない。いはんや後代の才人などは空也くうやの痩せか、乾鮭からざけか、或は腎気じんきを失つた若隠居かと疑はれる位である。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
冬の凍りついた家の中で、芭蕉は瞑想めいそうふけりながら、骨のように唯一人ですわっている。その背後の壁には乾鮭からさけがさがり、戸外には空也念仏の声が通る。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
平次に反問する隙も與へず、乾鮭からしやけのやうな娘のお豊は身をひるがへして自分の部屋へ入つてしまひました。