“氷水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こおりみず42.9%
こおり14.3%
こほりみづ14.3%
ひょうすい14.3%
アイスウォタア14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一円か二円たまると、それで寄席にはいるとか氷水こおりみずを飲むとかするのをたのしみにしているそうな。一人五円くらいの費用で三週間入湯して行くことが出来るのだそうな。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
少し行くと、氷水こおり店があった。硝子のすだれが凉しい音をたてゝ揺れていた。小さい築山におもちゃの噴水が夢のように、水をはね上げていた。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
毎年まいとしなつの初めに、多くの焼芋やきいも屋が俄然として氷水こほりみづ屋に変化するとき、第一番に馳けつけて、汗も出ないのに、氷菓アイスクリームふものは誠太郎である。氷菓アイスクリームがないときには、氷水こほりみづで我慢する。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
例により斗満川の氷を破り、氷水ひょうすいに入り、灌漑して爽快を覚えて、老子経を読み、の語の妙味を感ぜり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
蜜柑の花を浮かせた氷水アイスウォタア。人差し指ほどの焼き麺麭パン。熱いアップル・パイの上にヴァニラ・アイスクリームをのせた、れいのアイスクリーム・ア・ラ・モードというやつ。それから小さな湯わかし。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)