“幟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のぼり94.7%
はた3.3%
のぼ1.3%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「主人を殺した鍼は、あの部屋の壁の中に叩き込んであったよ。番頭を殺した剃刀は、多分あののぼりの竿の割れ目に入っているだろう」
「な、なんだろう」行列の先には、白木の箱をになってゆく者だの、きらきらとかがやく仏具やはたをささげて行く者もあった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
都内を歩き廻って見ても鯉のぼりなぞ少なくなった。我々子供時分は三間、五間という長さの鯉幟りと吹き流しを自慢で屋根へ上げた。真鯉という黒い鯉の下へ緋鯉を追掛け鯉として必ず上げた。
昔の言葉と悪口 (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
翌日、李陵りりょう韓延年かんえんねんすみやかにくだれと疾呼しっこしつつ、胡軍の最精鋭は、黄白のを目ざして襲いかかった。その勢いに漢軍は、しだいに平地から西方の山地へと押されて行く。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)