“のぼり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
82.8%
3.3%
2.6%
1.3%
1.3%
竿幟1.3%
紙幟1.3%
上舟0.7%
乃保里0.7%
0.7%
(他:6)4.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はしばらく硝子ガラス戸越しに、外ではためいているのぼりを見詰めていたが、やがて返した眼が配役の一部に触れると、
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
白い駅が見え出しました。黄色いのぼりを立て並べたやうにポプラの木がスク/\と立つてゐます。陽がキンキラと照つてゐます。
文化村を襲つた子ども (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
すると、だんだんまた山が両方からせまって来て、肩につかえそうな狭いとこになった、すぐにのぼり
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うらへ一時半じはんあひだのぼりであるが多少たせう高低かうていはある。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
されどのぼり障礙しやうげとなるもの夜の闇のほかにはあらず、この闇能力ちからを奪ひて意志をさまたぐ 五五—五七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
彼我等を岩の截られたる處にみちびき、こゝに羽をもてわが額を打ちて後、我にのぼりの安らかなるべきことを約せり 九七—九九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
所有あらゆる卑しい境を脱して、灝気こうきの中をおのぼりなさい。
のぼりてかへる。(春水年五十九、子賛二十六。)行程十里許。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一日の朝、おほ雪を冒して、義雄は、陸軍演習參觀から歸つて來た北海メールの社長、のぼり敏郎を大通り一丁目のかどなる本宅に訪問した。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
また我等のゐたる處にては、夜はそののぼりの二歩を終へ、第三歩もはやその翼を下方に枉げたり 七—九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
千住の大橋で真中になる丸太を四本、お祭の竿幟のぼりにでもなりそうな素晴しい丸太を一本一円三、四十銭位で買う。
千住せんじゅ大橋おおはしで真ん中になる丸太まるたを四本、お祭りの竿幟のぼりにでもなりそうな素晴らしい丸太を一本一円三、四十銭位で買う、その他お好み次第の材料が安く手に這入りました。
「べらぼうめ、南瓜畑に落こちた凧ぢやあるめえし、乙うひつからんだことを云ひなさんな」とか、「井戸の釣瓶ぢやあるめえし、上げたり下げたりして貰ふめえぜえ」とか、「紙幟のぼりの鍾馗といふもめツけへした中揚底で折がわりい」とか
余が言文一致の由来 (旧字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)
「べらぼうめ、南瓜畑かぼちやばたけおつこちたたこぢやあるめえし、おつうひつからんだことを云ひなさんな」とか「井戸の釣瓶ぢやあるめえし、上げたり下げたりして貰ふめえぜえ」とか「紙幟のぼりの鍾馗といふもめツけへした中揚底なかあげぞこで折がわりい」とか
言文一致 (新字旧仮名) / 水野葉舟(著)
芝村しばむらの腰かけ茶屋へ来て、昼飯ひるをつかい、淀の上舟のぼりの時刻を聞いて、それまで、奥の床几しょうぎで一眠りしていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此処有乃保里のぼり。是有罪人曝道路時、紙旗記罪状、書姓名、先以竿棒‐持此旗。斯徒毎日輪次掃‐除二条城外之塵埃。是出不浄者也。
エタ源流考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
……外套の袖を振切って、いかのぼりが切れたように、穂坂は、すとんと深更しんこうの停車場に下りた。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
浮浪者たちから、お上人さまと呼ばれている者こそ、幟旗のぼりに書いてある同苦坊という僧侶であろう。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若い方は別に煙草も喫みたがらず、腰もかけたがらずに、しきりに馬場の景気、桟敷の幔幕、真黒く波を打つ人出、八幡宮の旗幟のぼり、小屋がけの蓆張むしろばりなどを、心持よかりそうにながめていました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
祖父は能書であって、神社の祭礼や、稲荷の登旗のぼりに、大書を頼まれることが度々あって、父は幼年から亀田鵬斎や、その他の書家たちから可愛がられ、六、七歳の時分から、絵のたちがよいというので師匠の国年や芳幾よしいくに、養子にくれと懇望されたということであった。
凶作でも無い限りは、早くから用意をして、家々では鯖の鮓をしこみ、甘酒の香が到る処にたゞよひ、子供は飽きるほど物を食べて、静かに大のぼりの秋風にはためく音を聴いた。
祭のさまざま (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
また息長眞手おきながまての王が女、比呂ひろ比賣の命に娶ひて、生みませる御子、忍坂おさか日子人ひこひと太子みこのみこと、またの名は麻呂古の王、次に坂のぼりの王、次に宇遲うぢの王三柱。
一期一会 もはや、五月さつきの空には、あの勇ましい鯉幟のぼりが、新緑の風を孕みつつ、へんぽんと勢いよく大空を泳いでいます。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)