“芳幾”の読み方と例文
読み方割合
よしいく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芳幾よしいくいた写真画と云ふ物は、あれと類を同じくしてゐたが、求める所が鄙俗ひぞくなだけ、かへつてあれ程嫌味いやみはない。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
大川筋おおかはすぢの料理屋の変遷を知るに足るべき「開化三十六会席かいくわさんじふろくくわいせき」と題した芳幾よしいくの綿絵には、当時名を知られた芸者の姿を中心にして河筋の景色がゑがかれてある。
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
師匠張りの絵を描く男がのちの月岡芳年ほうねんだった。優美な絵を描く方がのちの落合芳幾よしいくだった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)