“芳醇”の読み方と例文
読み方割合
ほうじゅん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妙子のように美妙な芳醇ほうじゅんな、如何なる香料も及ばない匂いを、肌から発散する人間があろうとは、全く想像も及ばなかったことです。
軟かい飯粒を、一粒一粒つまみあげて、静かに味わって喜ぶほど、彼女のうちにはこまやかな、芳醇ほうじゅんな情緒がみなぎっていたのである。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
芳醇ほうじゅんかおりは昼の無念を掻き消し、五臓にみてゆく快感は、再び彼を晴々とさせた。新九郎は怖々こわごわながら、盃の数を重ねて
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)