“怖々”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こわごわ50.6%
おずおず10.6%
こは/″\9.4%
おづおづ8.2%
おづ/\5.9%
こわ/″\5.9%
こはごは4.7%
おどおど2.4%
おづ/″\1.2%
おど/\1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“怖々”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸11.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.8%
文学 > 日本文学 > 戯曲1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
要領を得て、怖々こわごわながら、屑屋の老爺おやじが立ちかけたが、またぺたりと腰を落し、ワナワナとふるえ出して、
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と、叱られて、権太夫は怖々こわごわさかずきをうけ取って、懐紙をもってそれをぬぐい、またおそるおそる御返盃申し上げる。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
怖々おずおずあたりを見廻して、「余り遅くなりますと、また家の御婆さんに叱られますから、私はもう帰りましょう。」と
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
生娘の彼女が怖々おずおずした貞節さで身にまとっていた理想主義の覆面から、彼女の真の性質がのぞき出してきた。
まあ、おそろしいところからくらゐはなれたらうとおもつて怖々こは/″\振返ふりかへると
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
(與助は猿を縁におろして、怖々こは/″\ながら留めようとしてゐると、上のかたより願人坊主の雲哲と願哲は商賣に出る姿にて、住吉踊の傘をかつぎて出で、これを見て騷ぐ。)
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
『ハ?』と、安藤は目を怖々おづおづさして東川を見た。意気地なしの、能力はたらきの無い其顔には、あり/\と当惑の色が現れてゐる。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『竹山さん。』と、遂々たうたうこらへきれなくなつて渠は云つた。悲し気な眼で対手を見ながら、顫ひを帯びて怖々おづおづした声で。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『ハ?』と、安藤は目を怖々おづ/\さして東川を見た。意氣地なしの、能力の無い其顏には、あり/\と當惑の色が現れてゐる。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『竹山さん。』と到頭耐へきれなくなつて渠は云つた。悲し氣な眼で對手を見ながら、顫ひを帶びて怖々おづ/\した聲で。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
怖々こわ/″\奥の障子を明けると、寝衣ねまきの上へ広袖を羽織ったなり、片手を突いて坐って居て、
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と云われても前に怖気おじけが附いて居りまするから、怖々こわ/″\台所口から上ってまいり、
私は日暮れに遊びに出た次手に怖々こはごは龜藏の家の見えるところまで行つて見たが、あたりは繩張りがされて、家は堅くとざされてゐた。
避病院 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
稚いお春もこれには餘ほどおびやかされたらしく、その繪を指して「これ、何。」と、怖々こはごは訊いた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
『いやちとにわあるいてるのだ。』と、アンドレイ、エヒミチは怖々おどおどする。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
んびりした顔をならべた百姓たちは、ただ彼の叫びに、うろたえの眼と、怖々おどおどした挙動そぶりをすこし見せたばかりで、手をこまねいているのだった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
而も耻と悲哀に弾ぢぎれさうな胸を抑えて、怖々おづ/″\と人目を忍んでるいてゆく切りつめた今の自分の心にも何時しか忘れはてた淫蕩な罪の記憶が泣かむばかりに芽ざしてくる浅間しさ。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
『いやにはあるいてるのだ。』と、アンドレイ、エヒミチは怖々おど/\する。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)