“怖毛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おぞけ59.1%
おじけ31.8%
おぢけ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家来や百姓は、イノチガケの凄味に舌をまいて怖毛おぞけをふるったかも知れないが、信長の偉さの正体は半信半疑で、わからなかったに相違ない。
織田信長 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
特に雷霆は狼に似て、猜疑さいぎぶかく、この巨犬には犬奉行の配下もみな怖毛おじけをふるって“犬神”ともよんで敬遠していた。事実、なんど咬まれているか知れないのだった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
巴里の宝石商といふ宝石商は、ニツク・カアタアの名前を聞くと、怖毛おぢけふるつて縮み上つたものだつた。