“怖気”のいろいろな読み方と例文
旧字:怖氣
読み方割合
おじけ70.4%
おぞけ17.3%
おぢけ6.2%
こわげ3.7%
おぞげ1.2%
をぢけ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも地の利は充分チベット人が占めて居ったのですけれども、元来怖気おじけが付いて居るものですから充分働くことが出来なかった。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
自家うちまでいて来られては、父母や女房の手前もある。ましてこの為体のしれない物騒ぶっそう面魂つらだましい、伝二郎は怖気おぞけを振ったのだった。
「うむ……」と詩人はうめくやうな声をして、少し後退あとじさりした。まるで見知らぬ男の掌面に怖気おぢけづいたやうだつた。
あたしは怖気こわげだった。気狂いが、白粉をつけだしたりしてどうなるのかと——
米友に一喝いっかつされた女中たちは、怖気おぞげをふるって雨戸を締めきってしまいました。それがために米友も、張合いが抜けて喧嘩にもならずにしまったのは幸いでありました。
ひつそりと怖気をぢけづく、ほんの一時いちじ気紛きまぐれにつけ込んで
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)