“怖気”のいろいろな読み方と例文
旧字:怖氣
読み方(ふりがな)割合
おじけ69.3%
おぞけ17.3%
おぢけ6.7%
こわげ4.0%
おぞげ1.3%
をぢけ1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“怖気”を含む作品のジャンル比率
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語9.5%
文学 > フランス文学 > 小説 物語9.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
由平は阿芳だけ殺してはすまないと思って、三度海の方へ歩いて往ったが、くろずんだ海の色を見ると急に怖気おじけがついた。
阿芳の怨霊 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
怖気おじけだったパリーの人々は、田舎いなかに出かける者もあれば、敵の包囲に備えるかのように食料をたくわえる者もあった。
なぜなら、この事務局の全機構を形成している十人ばかりの官吏は、それでなくてさえいい加減怖気おぞけをふるっていたからである。
外套 (新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
シャコ、エビ、タコ等は虫か魚か分らないような不気味なものだといって、怖気おぞけをふるっておられました。
泉鏡花先生のこと (新字新仮名) / 小村雪岱(著)
「うむ……」と詩人はうめくやうな声をして、少し後退あとじさりした。まるで見知らぬ男の掌面に怖気おぢけづいたやうだつた。
らでも前日の竹藪以来、怖気おぢけきたる我なるに、昨夜さくやの怪異にきもを消し、もはや斯塾しじゆくたまらずなりぬ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あたしは怖気こわげだった。気狂いが、白粉をつけだしたりしてどうなるのかと——
「おや、泥棒か知ら。」とお菊は今夜に限って急に怖気こわげ立った。
黄八丈の小袖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
米友に一喝いっかつされた女中たちは、怖気おぞげをふるって雨戸を締めきってしまいました。それがために米友も、張合いが抜けて喧嘩にもならずにしまったのは幸いでありました。
ひつそりと怖気をぢけづく、ほんの一時いちじ気紛きまぐれにつけ込んで、
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)