“物騒”のいろいろな読み方と例文
旧字:物騷
読み方(ふりがな)割合
ぶっそう77.6%
ものさわ14.3%
ぶつさう6.1%
ものざわ2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“物騒”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 倫理学・道徳 > 人生訓・教訓12.5%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸3.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
『事情の如何にかかわらず、左様な物を盗み出す物騒ぶっそうな女が、御邸内にいても差しつかえないと尊公は云われるのか』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
がんりきの周囲まわりで、あちらにもこちらにも紛失物の声がありましたので、四辺あたりがにわかに物騒ぶっそうになります。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
くてしばらくのあいだといふものは、くつわを鳴らす音、ひづめの音、ものを呼ぶ声、叫ぶ声、雑々ざつざつとして物騒ものさわがしく
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「いや、おぬしこそどうしていた、この物騒ものさわがしい世の中に悠々として湯治とうじとは」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
友だち だが、物騒ぶつさうな話ぢやないか。さうなると、女房や娘はうつかり外へも出されない訳だからね。
世之助の話 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
其上そのうへ近年は世の中の物騒ぶつさうなのにれて和上の事を色々いろ/\に言ふ者がある。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
行宮あんぐう延暦寺根本中堂えんりゃくじこんぽんちゅうどうのうちでは、かねてからのおしたくだったが、今暁はもう暗いうちからの物騒ものざわめきで、おめしになる鳳輦ほうれんも、きざはしの下の轅台ながえだいにすえられ、みかどの出御しゅつぎょを、待つばかりのていだった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)