“藪中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やぶなか66.7%
さうちう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……というのは、きょう私たち母子おやこが、院のお墓のあたりから山道を掃除して参りますと、とある藪中やぶなかの石に、誰が刻んだか、こんな歌が彫ってあったのがふと見出されたのです。……
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死骸しがいは、あの藪中やぶなかへ埋めずばなるまい。」
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
くこといま幾干いくばくならず、予に先むじて駈込かけこみたる犬は奥深く進みて見えずなりしが、哬呀あなや何事なにごとおこりしぞ、乳虎にうこ一声いつせい高く吠えて藪中さうちうにはか物騒ものさわがし
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)