“藪睨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やぶにら69.2%
やぶにらみ30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まるぽちゃの、色こそ青いけれども、片眼がちょいと藪睨やぶにらみで、おちょぼ口で、体じゅうにいろけが溢れている感じだ。
ゆうれい貸屋 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
伸子は、それに答えずむっつりし、藪睨やぶにらみのような眼つきで佃の服装をじろじろ見た。彼女は、とってつけもなく
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
それなのにものの一間もがたがたと床を踏んだかと思うときびすをかえして大胆に私を藪睨やぶにらみして、英国人らしく鼻にいぼをつくって
孟買挿話 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
そこを藪睨やぶにらみに睨んで、ブラントを諷刺だとさえ云ったものがある。実はイブセンは大真面目である。大真面目で向上の一路を示している。悉皆しっかいか絶無か。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)