“やぶにらみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
斜視35.7%
藪睨28.6%
斜眼7.1%
斜眼者7.1%
欹目7.1%
眇視7.1%
籔睨7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
背の低い頭の禿げた無格好な身体、すっきりしない鼻、大きな眼鏡の後ろから斜視やぶにらみする大きな眼、荒いまっ黒なもじゃもじゃしたひげに埋まってる顔、毛深い手、長い腕、短い曲がった足
そこを藪睨やぶにらみに睨んで、ブラントを諷刺だとさえ云ったものがある。実はイブセンは大真面目である。大真面目で向上の一路を示している。悉皆しっかいか絶無か。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それに、女の斜眼やぶにらみは面と向ってみると、相当ひどく、相手の眼を見ながら、物を言う癖のある私は、間誤つかざるを得なかった。
秋深き (新字新仮名) / 織田作之助(著)
アリストファネスに目を伏せさせた巫女みこのように、ラブレーにも耳を押さえさせるかと思われるばかりの無作法な女ども、麻屑あさくずかつら薔薇色ばらいろ肉襦袢にくじゅばん洒落者しゃれものの帽子、斜眼者やぶにらみ眼鏡めがね
その前独逸ドイツ伯林ベルリンがん病院でも、欹目やぶにらみの手術とて子供のとうを刺す処を半分ばかり見て、私は急いでその場を逃出してその時には無事に済んだことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
其友達と云ふのは色の眞黒な眇視やぶにらみの又とない醜男ぶをとこなので、無職同樣の記者時代には、水轉藝者みづてんげいしやにまで振り飛ばされた。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
鼻はひどい段鼻だしそれに眼といったら気味の悪るいほどひどい籔睨やぶにらみで、ほんとにあんなにひどいのは私見た事も聞いた事もありませんわ、だからその人に睨められると