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『新帰朝者日記』
ふりがな文庫
『
新帰朝者日記
(
しんきちょうしゃにっき
)
』
あゝ丁度半年目だ。月日のたつのは早い。日本に歸つてからもう半年たつた。また今日も風か。何といふ寒い風だらう。十一月悲しき十一月、冬が來ると世界中何處へ行つても寒い。亞米利加から歐羅巴、地中海から印度洋を旅して來た經驗から考へても、要するに神 …
著者
永井荷風
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論 第二十四年第十號」1909(明治42)年10月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約1時間14分(500文字/分)
朗読目安時間
約2時間2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
給仕
(
ヴワレエ
)
端
(
はづ
)
食卓
(
テヱブル
)
端
(
はて
)
扮
(
つくろ
)
生
(
はや
)
輝
(
かゞやか
)
食卓
(
テイブル
)
幼
(
ちひさ
)
止
(
とゞま
)
仰向
(
あふむき
)
丈
(
せ
)
姿態
(
ポオズ
)
此
(
か
)
最
(
もう
)
終局
(
とめど
)
走
(
はしら
)
急
(
いそが
)
尠
(
すくなか
)
彼方
(
あつち
)
窃
(
そつ
)
蒸氣
(
スチーム
)
薫
(
かをり
)
初
(
はじま
)
變
(
かへ
)
傍
(
かたはら
)
通
(
とほり
)
何
(
いづ
)
遠
(
とほざ
)
斯
(
かゝ
)
寺院
(
カテドラル
)
打
(
うた
)
重
(
おもん
)
鍵
(
クレフ
)
植込
(
うゑごみ
)
華美
(
はでやか
)
急
(
あせ
)
後
(
ご
)
𢌞
(
めぐら
)
此
(
かく
)
注
(
そゝ
)
來
(
きた
)
先達
(
せんだつて
)
寂
(
しん
)
序曲
(
ウウベルチユール
)
宛
(
さなが
)
厭
(
い
)
明日
(
みやうにち
)
顫
(
ふるは
)
後
(
おく
)
喧
(
かしま
)
紐育
(
ニユウヨオク
)
折
(
を
)
基
(
もとゐ
)
關與
(
たづさ
)
黄色
(
くわうしよく
)
此樣
(
こんな
)
溝際
(
どぶぎは
)
潜戸
(
くゞりど
)
潜門
(
くゞりもん
)
一層
(
いつそう
)
燈
(
ともしび
)
容貌
(
きりやう
)
魚
(
うを
)
皆
(
みん
)
上
(
あが
)
上下
(
うへした
)
眞個
(
ほんとう
)
大
(
だい
)
突立
(
つゝた
)
頷付
(
うなづか
)
日光
(
ひかげ
)
何人
(
なんびと
)
何
(
なに
)
何故
(
なにゆゑ
)
何程
(
どれほど
)
傳
(
つたは
)
慊
(
あき
)
免
(
のが
)
走
(
ば
)
悉皆
(
すつかり
)
誰
(
た
)
到底
(
とても
)
立出
(
たちいづ
)
恍惚
(
うつとり
)
味
(
あぢは
)
拍手
(
かしはで
)
描
(
ゑが
)
唯
(
た
)
二折
(
ふたつを
)
景色
(
けいしよく
)
閉
(
た
)
合手
(
あひのて
)
吹
(
ふか
)
朝飯
(
あさはん
)
一人
(
いちにん
)
早過
(
はやすぎ
)
教唆
(
けうさ
)
極
(
きま
)
指
(
ゆびさ
)