“頷付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うなづ38.5%
うなず38.5%
うなづか15.4%
うなずか7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「えゝ、ありがたう。」と礼のしるしにと頷付うなづく拍子に黄楊の櫛の落ちたのを取つて、結髪をかき、「白井さん、葡萄酒は。」
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
僕は相手の気勢をくじくつもりで、その言出すのを待たず、「お金のはなしじゃないかね。」というと、お民は「ええ。」とあご頷付うなずいて
申訳 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
となり座敷ざしきでは二人の小娘こむすめが声をそろへて、嵯峨さがやおむろの花ざかり。長吉ちやうきちは首ばかり頷付うなづかせてもぢ/\してゐる。おいとが手紙を寄越よこしたのはいちとり前時分まへじぶんであつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
隣の座敷では二人の小娘が声をそろえて、嵯峨さがやおむろの花ざかり。長吉は首ばかり頷付うなずかせてもじもじしている。お糸が手紙を寄越よこしたのはいちとりまえ時分じぶんであった。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)