“寄越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よこ96.7%
よこし3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おやおや、おかしいねえ、あてッこすりに寄越よこしたのかしら、わたいをこんなにしておいて、まだそんなことをする方じゃあない、」
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わかぎはに父は、舎費を三ヶ月分納めたので、先刻さつき渡した小遣銭こづかひせんを半分ほどこつちに寄越よこせ、宿屋の払ひが不足するからと言つた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
…………小松原は、俯向うつむけに蒼沼に落ちた処を、帰宅かえりのほどが遅いので、医師せんせいが見せに寄越よこしした、正吉に救われた。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
非常に貴方を称讃して寄越よこしまして御座りまする
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)