“よこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
49.2%
寄越23.8%
10.9%
6.8%
寄来3.3%
1.9%
1.4%
0.5%
寄送0.3%
側方0.3%
側面0.3%
0.3%
支流0.3%
0.3%
派遣0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、その多分たぶん朝鮮ちようせん支那しなふうつたはつたのでありませうが、よこからはひるながいし部屋へやつかなかつくられることになりました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
わかぎはに父は、舎費を三ヶ月分納めたので、先刻さつき渡した小遣銭こづかひせんを半分ほどこつちに寄越よこせ、宿屋の払ひが不足するからと言つた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
日蔭ひかげの茶屋の事件があった時、早速見舞の手紙を送ると直ぐ自筆の返事をよこしたが、事件が落着してもそれぎり会わなかった。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
と、直ぐ有り合せの麺麭屑パンくづと、お説教本とを贈つてよこさうとするかも知れないが、犬を食つたのは何も肉が高くなつたからではない。
そこでそれ、お前達が人にめられるために私等わっちらに税金をお出しなされる。今日はそれを取上げに来やした。こころありだけ寄来よこさっせえ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それとも思いよこしまなるものは遂に正しきものに面を向ける事が出来ないのであろうか。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
俊成卿女しゅんぜいきょうじょの歌や式子しょくし内親王のお歌。そのほかにも数ある代表的な作者たちの錦繍きんしゅうのようにたてよことの錯雑した作品。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
何故なぜはがきでもよこしはせぬ、馬鹿ばかやつがとしかりつけて、母親はゝおや無病むびやう壯健そうけんひととばかりおもふてたが、しやくといふははじめてかとむつましうかたひて、らう何事なにごと秘密ひみつありともらざりき。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
山田の返事に、寺はもとの通り焼けもせず、高さんも無事息災、今は五十一歳の老僧で隠居して居るとて写真など寄送よこしましたが、右の一件も私の二十一歳の時だから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
但しソレについては母が病気だと申遣もうしつかわせと云う御直おじきの厳命がくだったから、もとよりいなむことは出来ず、ただかしこまりましたと答えて、母にもそのよしを話して、ソレカラ従兄が私に手紙を寄送よこして
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
浅内或は長沼輩、党の内部の敵でさへ、眉をひそめて煙を吐き、わしの修養を嗤ふだらう。わしはまなこを外らさうか。下方したへか。それは伏罪だ。側方よこへか。罪を覆ふと看やう。上方うへへか。自ら欺く相だ。
疑獄元兇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
只今でもの横町のどぶふち石片いしかけや何かゞ積んで有りますが、玄蕃石げんばいしの余程厚いもので、側面よこに山口屋善右衞門手代鹽原多助と彫り附けて有りまするをわたくしたしかに見ました。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
よこしまの人々の陥穽おとしあなに陥り、生きながら、怨念の鬼となり、冥府めいふに下って、小やみもなく、修羅の炎に焼かれての、この苦しみ——おのれ、この怨み、やわか、晴らさで置こうや! 三郎兵衛
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
間違いッこあるもんですか。……なにしろ、勅願のご代参だッてんで、途々みちみちの露払いもえらい騒ぎで、見事な勅使仕立て船で、黄河こうがから支流よこ渭河いがへ入り、ずッと華州へ下って来るそうで
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わきに置いた主人の雪踏せったとお嬢様の雪踏と自分の福草履三足一緒に懐中ふところへ入れたから、飴細工の狸見たようになって、梯子をあがろうとする時、微酔機嫌ほろよいきげんで少し身体がよこになる途端に
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大分鋭く監獄部屋の件で内務大臣に喰って掛ったそうな、責任塞げにでも、役人に調査材料を集めに派遣よこすのだとサ。
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
根の臣すなはちその禮物ゐやじろ玉縵たまかづらを盜み取りて、大日下の王をよこしまつりて曰さく