“途々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みちみち87.8%
みち/\12.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武蔵はいかったが、間に合わなかった。役人たちの身支度からして物々しかったが、行くほどに途々みちみちたむろしていた捕手のおびただしさに驚いた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その途々みちみち、妹は駄々をこねていた。一緒にバスに乗って船津までお見送りしたいというのである。姉は一言のもとに、はねつけた。
律子と貞子 (新字新仮名) / 太宰治(著)
すると辻々に立つてゐる監督がそれを発見めつけるが早いか監督詰所に駆け込むで、その電車が通つて途々みち/\の箱番へ直ぐ電話をかける。
そう云って、父はそれからやかたへ帰る途々みち/\、滋幹と並んで歩きながら次のようなことを語って聞かしたのであった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)