“屯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たむろ84.1%
たむ7.3%
タムロ2.6%
とん1.3%
じゆん0.7%
だむろ0.7%
つみ0.7%
とま0.7%
よど0.7%
トン0.7%
モチ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はい、沙汰を待てとのことに、外城の門にたむろしています。けれどもう冬は来るし、部下が不愍ふびんなので、お訴えに出てきたわけです」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
千住せんじゅ宿しゅくにはおそらく官軍がたむろしているであろう。その警戒の眼をくぐり抜けるには、暗くなるのを待たなければならない。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この山に九十九谷御座います谷の一つ、いづれの登り口からも離れました處に、下﨟法師のタムロする村が御座います。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
僕はあの頃——とんたたかいで負傷した時に、その何小二と云うやつも、やはり我軍の野戦病院へ収容されていたので、支那語の稽古けいこかたがた二三度話しをした事があるのだ。
首が落ちた話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「はやらぬ時はあり。はやる時はなし。晋帥骨相之屯もおもふべし。」これは六三の「即鹿无虞」あたりからじゆんに説き到つたのであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
その中へ過日来の兵庫からの凱旋軍が、何万となく入りこんで、各〻勝手だむろに、空地や空館あきやかたを占めてごッたがえしているし、日が暮れると婦女子は一人で歩けぬような戦勝の都である。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翁これを納めて、二九三祝部はふりらにわかちあたへ、みづからは一むらつみをもとどめずして、豊雄にむかひ、二九四かれなんぢ秀麗かほよきたはけて二九五你をまとふ。你又かれかりかたちまどはされて二九六丈夫ますらを心なし。
うずまく雲、真黒にとまって動かぬ雲、雲の中から生るゝ雲、雲をさすって移り行く雲、淡くなり、濃くなり、淡くなり、北から東へ、東から西へ、北から西へ、西から南へ、逆流ぎゃくりゅうして南から東へ
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
皆天には霧の球、地には火山の弾子だんし、五合目にして一天の霧やうやれ、下によどめるもの、風なきにさかしまにがり、故郷を望んで帰りなむを私語さゞめく。
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
その船も二、三百トン級の小さな汽船で、花蓮港に碇泊ていはくしてハシケで上陸するのである。
腹のへった話 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
続日本紀しょくにほんぎに「神護景雲三年三月乙未、始毎年、運太宰府綿二十万モチ、以輸京庫
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)