“不愍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふびん99.0%
きまりわる1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
跡にはその時二歳ふたつになる孤子みなしごの三郎が残っていたので民部もそれを見て不愍ふびんに思い、引き取って育てる内に二年の後忍藻が生まれた。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
「はい、沙汰を待てとのことに、外城の門にたむろしています。けれどもう冬は来るし、部下が不愍ふびんなので、お訴えに出てきたわけです」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『何してるだらう、お定は?』と、直ぐ背後うしろから聲をかけられた時の不愍きまりわるさ!
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)