“ふびん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不憫53.2%
不愍24.8%
不便17.2%
憫然2.2%
愍然1.5%
不敏1.0%
可憫0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ! 拙者は、ただそなたが不憫(ふびん)、そなたが気の毒——それだけだ、それだけじゃ、唯それだけにこの腸(はらわた)を掻きむしられる……」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「はい、沙汰を待てとのことに、外城の門に屯(たむろ)しています。けれどもう冬は来るし、部下が不愍(ふびん)なので、お訴えに出てきたわけです」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と態と暴々(あら/\)しいことを云うのも此処の義理を思うからで、腹の中では不便(ふびん)とは思いましたが、拠(よんどころ)なく政七は妹の手を引いて出てまいる。
すると何(ど)うしても自分(じぶん)一人(ひとり)がこんな窮境(きゆうきやう)に陷(おちい)るべき理由(りいう)がない樣(やう)に感(かん)ぜられた。それから、斯(こ)んな生活(せいくわつ)状態(じやうたい)に甘(あま)んじて一生(いつしやう)を送(おく)る兄夫婦(あにふうふ)が如何(いか)にも憫然(ふびん)に見(み)えた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
親方に頭を下げさするようなことをしたかああ済まないと、自分の身体(みうち)の痛いのより後悔にぼろぼろ涙をこぼしている愍然(ふびん)さは、なんと可愛い奴ではないか、のうお吉
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「宗輔は不敏(ふびん)かもしれませんが男です、そのような大事について、たとえ母親にもせようちあけるようなみれん者なら、わたくしはわが子とは申しません」
十人並(なみ)の容貌を具えたるにいとど可憫(ふびん)の加わりて、如何(いか)で無事出獄の日には、わが郷里の家に養い取りて、一身(いっしん)の方向を授けやらばやと、両女を左右に置きて、同じく読書習字を教え
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)