“ふびん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不憫51.6%
不愍25.3%
不便18.8%
憫然2.2%
愍然1.1%
不敏0.8%
可憫0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家に帰ってみてどれほど驚きもし悲みもするだろうと思うと、母が不憫ふびんでもあり残される自分がこの上もなくみじめだった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
さだめておどろさびしくかんじたことであらうとわたくし不測そゞろ不憫ふびんになり
玄徳は、なお怒気忿々ふんぷんと、色を収めなかったが、次第に感情を抑制して、孔明の心も不愍ふびんと察しやるかのように、
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうか。不愍ふびんな生れつきの者どもではある。老幼のこらずこれへ集めて、この布一端いったんずつけてつかわせ」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不便ふびんと申し上げましては勿体もったいのうござりますけれども、あゝ、いかなる金殿玉楼の奥にも人の憂いはあるものよと
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
こう身の上を話したら、嬢様を不便ふびんがって、まきを折ったり水をむ手助けでもしてやりたいと、情がかかろう。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
カピ長 むすめならべてロミオどのゝ黄金こがねざうをもまうそう、たがひの不和ふわ憫然ふびん犧牲いけにえ
……ても憫然ふびんつなよの、汝等おぬしらだまされたなう、汝等おぬしらわしもぢゃ、ロミオが追放つゐはうになりゃったによって。
ひねり廻してふさいだ顔色がんしょくは、愍然ふびんや、河童のぬめりで腐って、ポカンと穴があいたらしい。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「漁師町は行水時よの。さらでもの、あの手負ておいが、白いすねで落ちると愍然ふびんじゃ。見送ってやれの——からす、鴉。」
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この通り零落おちぶれてをる僕が気毒と思ふなら、君の為になやまされてをる人才の多くを一層不敏ふびんと思うて遣れ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
宮、貴様は自殺を為た上身を投げたのは、一つの死ではあきたらずに、二つ命を捨てた気か。さう思つて俺は不敏ふびんだ!
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
打ち見たる処、両女とも、十人なみの容貌を具えたるにいとど可憫ふびんの加わりて、如何いかで無事出獄の日には、わが郷里の家に養い取りて、一身いっしんの方向を授けやらばやと、両女を左右に置きて
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)