“暴々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あらあら75.0%
あら/\25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は八蔵にむかって、この鶏はいっそち殺してしまおうと思うのだが、おかみさんがぐずぐず云うから持って行ってくれと暴々あらあらしく云った。
半七捕物帳:51 大森の鶏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
言葉付きさえ暴々あらあらしく、「其方そなたは私の身の上を、何やかやと悪く言うが、その悪口に相当した、卑しい私と成ったのも、もとはと言えば其方のせいじゃ」
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
と態と暴々あら/\しいことを云うのも此処の義理を思うからで、腹の中では不便ふびんとは思いましたが、よんどころなく政七は妹の手を引いて出てまいる。
薄衣 別にかうといふこともござりませぬが、兎かくにお氣が暴々あら/\しくなつて……。瑣細なことにもおむづかりなされて……。そばにゐる者もはら/\するやうな。
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)