“暴雨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しけ25.0%
あらし25.0%
はやさめ12.5%
ばうう12.5%
ぼうう12.5%
ゆふだち12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暴雨しけばかりではない! 何か、騒動が起こった様子と——松兵衛、わけは知らないのでそれへもぐり込んでゆくと、ギラリと、太刀魚のような光りもの!
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その中で、心のみが、天地と共に澄みきろうとすることは、暴雨あらしの中に、池の月影だけ揺れずにあろうとするよりも至難であった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しきいめを見つ。沙本さほかたより、暴雨はやさめり來て、にはかに吾が面をぬらしつ。また錦色の小蛇へみ、我が頸にまつはりつ。
み、たきのごとくに暴雨ばううそ〻ぎて天地てんちめい
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
たまには激浪げきらう怒濤どたうもあつてしい、惡風あくふう暴雨ぼううもあつてしい、とつて我輩わがはいけつしてらんこのむのではない、空氣くうきが五かぜよつ掃除さうぢされ、十あめよつきよめられんことをこひねがふのである。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
地気は冷際れいさいかぎりとして熱際ねつさいいたらず、冷温れいをんの二だんは地をる事甚だとほからず。富士山は温際をんさいこえ冷際れいさいにちかきゆゑ、絶頂ぜつてう温気あたゝかなるきつうぜざるゆゑ艸木くさきしやうぜず。夏もさむ雷鳴かみなり暴雨ゆふだち温際をんさいの下に見る。