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沾
ふりがな文庫
“沾”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
うるお
27.7%
ぬ
19.1%
うるほ
19.1%
うる
19.1%
ぬら
6.4%
しめ
4.3%
し
2.1%
ぬれ
2.1%
▼ 他 5 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うるお
(逆引き)
板屋根の上の
滴
(
したた
)
るばかりに
沾
(
うるお
)
いたるは昨夜の雲のやどりにやあらん。よもすがら雨と聞きしも
筧
(
かけひ
)
の音、谷川の響なりしものをとはや山深き心地ぞすなる。
旅の旅の旅
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
沾(うるお)の例文をもっと
(13作品)
見る
ぬ
(逆引き)
支線の車に乗り換へると、ローラも涙に
沾
(
ぬ
)
れた顔を直すためにヷニテイ・ケースを膝の上に取りあげると一心になつて鏡をのぞきはぢめた。
南風譜
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
沾(ぬ)の例文をもっと
(9作品)
見る
うるほ
(逆引き)
夫れ逍遙子が一味の雨は、もろ/\の草木を
沾
(
うるほ
)
すに足りなむ。然れども類想と個想との別はおそらくは梅と櫻との別に
殊
(
こと
)
なるべし。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
沾(うるほ)の例文をもっと
(9作品)
見る
▼ すべて表示
うる
(逆引き)
が、その中でも目についたのは、
欄干
(
らんかん
)
の
外
(
そと
)
の見物の間に、芸者らしい女が
交
(
まじ
)
っている。色の蒼白い、目の
沾
(
うる
)
んだ、どこか妙な憂鬱な、——
一夕話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
沾(うる)の例文をもっと
(9作品)
見る
ぬら
(逆引き)
吾
(
あ
)
は
異
(
け
)
しき
夢
(
いめ
)
を見つ。
沙本
(
さほ
)
二
の
方
(
かた
)
より、
暴雨
(
はやさめ
)
の
零
(
ふ
)
り來て、
急
(
にはか
)
に吾が面を
沾
(
ぬら
)
しつ。また錦色の
小蛇
(
へみ
)
、我が頸に
纏
(
まつ
)
はりつ。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
沾(ぬら)の例文をもっと
(3作品)
見る
しめ
(逆引き)
慎太郎は父の云いつけ通り、両手の
掌
(
たなごころ
)
に母の手を抑えた。母の手は冷たい
脂汗
(
あぶらあせ
)
に、気味悪くじっとり
沾
(
しめ
)
っていた。
お律と子等と
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
沾(しめ)の例文をもっと
(2作品)
見る
し
(逆引き)
それから二十年ばかりたつた
後
(
のち
)
、彼は
雪国
(
ゆきぐに
)
の汽車の中に偶然、彼女とめぐり合つた。窓の外が暗くなるのにつれ、
沾
(
し
)
めつた
靴
(
くつ
)
や
外套
(
ぐわいたう
)
の匀ひが急に身にしみる時分だつた。
鬼ごつこ
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
沾(し)の例文をもっと
(1作品)
見る
ぬれ
(逆引き)
大忙
(
おおいそ
)
ぎで下女に布を持ち来らしめ、
度
(
さし
)
に掛かろうとすると、不思議や小便たちまち催して、忍ぶべうもあらず、これは
堪
(
たま
)
らぬ布が
沾
(
ぬれ
)
ると、庭へ飛び下りて身を
屈
(
かが
)
むる、この時遅くかの時早く
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
沾(ぬれ)の例文をもっと
(1作品)
見る
沾
漢検1級
部首:⽔
8画
“沾”を含む語句
教儂不沾裙
恩沾無涯
沾圃
沾峩
沾徳
沾汚
沾沾
沾蓬
菊岡沾涼
露沾
“沾”のふりがなが多い著者
高山樗牛
南方熊楠
柳田国男
芥川竜之介
三遊亭円朝
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
長塚節
斎藤茂吉
森鴎外
正岡子規