“纏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まと73.3%
まとま13.0%
まつ5.2%
まつわ2.3%
まとい1.9%
0.7%
まつは0.6%
まとひ0.6%
0.5%
まとわ0.4%
くる0.2%
マト0.1%
から0.1%
つつ0.1%
へば0.1%
まける0.1%
まとめ0.1%
まとゐ0.1%
もつ0.1%
マトヒ0.1%
マトマ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世にも稀な大悪人、天下をし取ろうとした大かたり、こんな恐ろしい名が、きっとあの男に永く永くつきうに違いございませぬ。
殺された天一坊 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
よりった話の筋を読ませる普通の小説ではないから、どこで切って一冊としても興味の上にしたる影響のあろうがない。
何気なく隣境の空を見上げると高い樹木のに強烈な陽の光が帯のようにわりついていて、そこだけがと燃えているようだった。
苦しく美しき夏 (新字新仮名) / 原民喜(著)
脱ぎ捨てた彼女の古い衣は彼女の片足にりついた。そうして、彼女の足が厚い御席の継ぎ目に入ると、彼女は足をとられてどっと倒れた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
に組の持ちで大さんてえあにいがいたが、としはおれより三つも下だった、それがおめえてえした人間でよ、火事のときに纏を
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
人麿歌集にある歌で、「児等が手を巻向山はなれど過ぎにし人に行きかめやも」(巻七・一二六八)と一しょに載っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「どうしたんでえ、よきは」おつぎはるとから川楊つてについて下流いてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さうすると内骨屋町筋から、神明の角をこつちへ曲がつて来る跡部が見えた。二町足らず隔たつた目当に、格之助は木筒を打たせた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
其根方を樒の葉と葛蔓野間権現の神霊を移す木(三国神社伝記)と同じ意味あひに使はれた物か、即決は出来る事でないが、阿礼幡が神の出現を待つ
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
鶴見が離れようとすればするほどりついてくる女の執拗さにあきれて、女のには応諾も与えずに、押黙って本を見ていた。
一体合乗俥というはその頃の川柳や都々逸の無二の材料となったもので、狭い俥に両性がピッタリ粘着き合って一つ膝掛にまった容子は余り見っともイイものではなかった。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
第一、女たちの生活は、起居ふるまひなり、服装なりは、優雅に優雅にと変つては行つたが、やはり昔の農家の家内の匂ひがつきうて離れなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼は今夜の泊りを考えながら、前よりはやや注意深く、両岸に眼をって行った。松は水の上まで枝垂れた枝を、鉄網のようにめ合せて、林の奥の神秘な世界を、執念人目から隠していた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
彼女は温かい毛皮の外套に身をんだ婦人に見られるのを嫌うて、それを着なかった。
頸飾り (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
けれども、天狗のお囃子は夜着の襟から潜り込んで来て、耳元にり付いて離れない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
また『日本紀』仁徳天皇四十年条に、「二女之手有良珠、皇后見其珠、(云云)」とある「珠」も、また明かに連珠をタマといったものである。
八坂瓊之曲玉考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
所へある気のいた男が出て来て、煤煙の全部を出版しやうとすればこそ災を招く恐れがあるので、そのうちの安全な部分を切り離して小冊子にたらどんなものだらうといふ新案を提出した。
『煤煙』の序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
男親のやうに遊ばせる同
大正東京錦絵 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
(事実海驢はそういう生理の動物かどうか知らなかったけれど)室子は、シュミーズを脱いで、それで身体を拭い捨て、頭を振って、髪のれを振り放ちら、今朝の空腹の原因を突き止めた。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)
火消しのまといばかりを知つた人は、とかくの字を書くものと信じて居られようが、既に「三才図会」あたりにも、※幟・纏幟・円居などゝ宛てゝ、正字を知らずと言うてゐる。
まといの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
明りに照し出されるほど、つたをも、持たぬの人であつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)