“一纏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとまと79.2%
ひとまとめ20.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
屹度きつともなくおなほりでせう。』と、ニキタはまたふてアンドレイ、エヒミチの脱捨ぬぎすてふく一纏ひとまとめにして、小腋こわきかかへたまゝてゝく。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
彼は兄の置いて行った書類をまた一纏ひとまとめにして、元のかんじんよりくくろうとした。彼が指先に力を入れた時、そのかんじん撚はぷつりと切れた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
つちうへらばつてゐる書類しよるゐ一纏ひとまとめにして、文庫ぶんこなかれて、しもどろよごれたまゝ宗助そうすけ勝手口かつてぐちまでつてた。腰障子こししやうじけて、きよ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
土の上に散らばっている書類を一纏ひとまとめにして、文庫の中へ入れて、霜と泥に汚れたまま宗助は勝手口まで持って来た。腰障子こししょうじを開けて、清に
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)