“一日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あるひ25.4%
ひとひ19.2%
いちにち18.3%
いちんち14.7%
いちじつ12.9%
ついたち7.6%
いちにぢ0.4%
いちにも0.4%
いつにち0.4%
ヒトヒ0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
府堂の出入りは日ごと頻繁を加えた。一日あるひ許褚きょちょは馬に乗って東門から入ろうとした。すると例の許攸きょゆうがそこに立っていて、
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宮本武蔵の二刀流を伝えた細川家のさむらい都甲太兵衛とごうたへえと云う人がある。一日あるひ街を行くと人が集って騒いでいる。聞くと、
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
立派な屋敷で暮していたある老婦人が、ジャンを可愛い子と思ったので、一日あるひ、その身の代金しろきんを払って、自分の手もとに引き取った。
親ごころ (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
晩秋おそあきの晴れた一日ひとひが、いつか黄昏たそがれて、ほんのりと空を染めていた夕映ゆうばえも、だんだんにうすれて行く頃だ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
僕の気のせいででもあるか、民子は十三日の夜からは一日ひとひ一日とやつれてきて、この日のいたいたしさ、僕は泣かずには居られなかった。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
いまなむよ我背わがせこひすれば一夜ひとよ一日ひとひやすけくもなし 〔巻十二・二九三六〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
あれで一日いちにち何両なんりやうといふものになる事があるわつちうちそば鰻捺うなぎかぎはめかけを置いてますぜと
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
成程なるほど一日いちにちの苦とうつかれていへかへツて來る、其處そこには笑顏ゑがほむかへる妻子さいしがある
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
前者ぜんしや有史以來ゆうしいらい一日いちにち活動かつどう休止きゆうししたことがないといふので有名ゆうめいであり
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
もう、あれから五十日もたつてることですし、センイチは一日いちんち、森の中をうろつきまはつても、悪魔の穴を見つけることが出来ませんでした。
悪魔の宝 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
一人嬉しがったというが、小説中の人間の名前をつけるに一日いちんち巴理パリを探険しなくてはならぬようでは随分手数てすうのかかる話だ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
——わっしどもは、どうかすると一日いちんちうちにゃ人間の数より多くお目にかかる、至極可懐なつかしいお方だが……後で分りました。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一日いちじつ深川の高橋から行徳ぎょうとくへ通う小さな汚い乗合のりあいのモーター船に乗って、浦安うらやすの海村に遊んだことがある。
放水路 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一日いちじつ東角門とうかくもんに坐して、侍読じどく太常卿たいじょうけい黄子澄こうしちょうというものに、諸王驕慢きょうまんの状を告げ
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
僕達のイギリス文学科の先生は、ロオレンス先生なり、先生は一日いちじつ僕を路上にとらへ、娓々びび数千言を述べられてやまず。
その頃の赤門生活 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼は、一日ついたちの朝オフィスへ着て出た服のまま、昼夜ネクタイも取らずに吉報きっぽうを待って電話のかたわらに立ちつくした。
チャアリイは何処にいる (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
そのうちにはあけて、一がつ一日ついたち年始ねんしのあいさつにきた人々ひとびとに、諭吉ゆきちはいいました。
……会社、と言ってもH銀行の支店ですが、町役場、信用組合事務所、農蚕学校、小学校、まあ日曜日に休むのはそんなものです。製糸工場は、確か一日ついたちと十五日。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
一日いちにぢのうちの何時いづだがもわがらないで……
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
一日いちにもばうつて、田圃たんぼかはみづんでところを、見懸みかけたむらわかいものが、ドンとひとかたをくらはすと、ひしやげたやうにのめらうとする。
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其代り、学校へも行かず、勉強もせず、一日いつにちごろ/\してゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一日ヒトヒ緋桃の如くなまめけるなり
孤閨瞋火 (新字旧仮名) / 山口芳光(著)