“ついたち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツイタチ
語句割合
朔日76.7%
一日16.4%
6.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九月朔日ついたちの朝は、南風みなみ真当面まともに吹きつけて、縁側の硝子ガラス戸を閉めると蒸暑く、あけると部屋の中のものが舞上って為方しかたがなかった。
九月一日 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
眼が覺めると十月一日ついたち、秋雨が降つてゐる。生れたのは廿八日だとか廿九日だとかの晩だといふが、ともかくわたしの出生は十月一日になつてゐる。
煎薬 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
十二月ついたちに榛軒は初て徳川家慶に謁した。伊沢氏では此時阿部正弘が家臣の恩を受けたのを謝するために、老中以下の諸職を歴訪したと伝へてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)