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『煎薬』
ふりがな文庫
『
煎薬
(
せんやく
)
』
腸を拂ふと欝血散じ、手足も暖まり頭輕く、肩張りなんぞ飛んでゆくと、三上の友人が漢方醫を同道されて、藥効神のごとしといふ煎藥をすすめてゆかれたので、わたしはそれを一服、ちよつと失禮して見た。 煎藥を、苦い顏をして飮み下したわたしは、あれとこれ …
著者
長谷川時雨
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「あらくれ」1936(昭和11)年10月2日
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
一日
(
ついたち
)
病氣
(
やまひ
)
例年
(
いつも
)
耐忍
(
がまん
)
主人
(
あるじ
)
傘雨
(
さんう
)
服
(
の
)
水瀉
(
すゐしや
)
腹
(
なか
)
苦
(
にが
)