“服”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
46.0%
ふく30.2%
ぷく8.4%
きもの3.0%
したが2.0%
1.5%
なり1.5%
まつろ1.0%
0.5%
0.5%
おこな0.5%
きぬ0.5%
0.5%
のま0.5%
のみ0.5%
ぶく0.5%
まい0.5%
みそ0.5%
トビ0.5%
ドレス0.5%
フク0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安南人また信ず、虎鬚有毒ゆえ虎殺せば鬚を焼き失う習いだ。これを灰に焼いてますとその人咳を病む、しかし死ぬほどの事なし。
いつものように、おかあさんは、洋服屋ようふくやへこられて、こんどは、せい一が、新学期しんがっきからるためのあたらしいふくを、おたのみなさったのでした。
窓の内と外 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「毒か、わなを用いるほかない。」と、わたしは友に語ったのだが、大きいわなは持ってゆかなかったので、まず一ぷく毒を盛ることにした。
五助はきものはだけに大の字なり名残なごりを見せて、ひきがえるのような及腰およびごし、顔を突出して目をみはって、障子越に紅梅屋敷のかたみつめながら、がたがたがたがた
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一の微笑ほゝゑみの光をもて我をしたがへつゝ淑女曰ふ。身をめぐらしてしかして聽け、わが目の中にのみ天堂あるにあらざればなり。 一九—二一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
是に於いて、皇太子た使者を返し、其の衣を取らしめ、常のごとたまふ。時の人大にあやしみて曰く、聖の聖を知ること、其れまことなる哉。いよいよかしこまる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
下からその太腕を見あげると、なりは黒麻に茶柄ちゃづかの大小をさし、夏ではあるが、黒紗くろしゃの頭巾に半顔をつつんで、苦み走った浪人の伝法はだ
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大毘古おほびこの命高志こしみちに遣し、その子建沼河別たけぬなかはわけの命をひむがしの方十二とをまりふたに遣して、そのまつろはぬ人どもを言向けやはさしめ、また日子坐ひこいますみこをば、旦波たにはの國に遣して
かれ大毘古おほびこの命、高志こしの國に罷りでます時に、腰裳こしもせる少女をとめ、山代の幣羅坂へらさかに立ちて、歌よみして曰ひしく
竹「お薬の二番が出来たから、お前我慢して嫌でもおべ、しっかりして居ておくれでないと困るよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
(二〇)かみおこなへばすなは(二一)しんかたし。(二二)らざればくにすなは滅亡めつばう
勝れたる容姿かたちといふにはあらねど、優形やさがたにて色白く、黒色くろめがちなる眼元愛らしければ、これに美しききぬ着せたらんには、天晴れ一個の、可憐嬢とも見ゆるならむが、身装みなりのあまりに見苦しきと
小むすめ (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
賢弟とわかれて国にくだりしが、国人くにびと大かた経久がいきほひにきて、塩冶えんやめぐみかへりみるものなし。従弟いとこなる赤穴あかな丹治、富田の城にあるをとむらひしに、利害を説きて吾を経久にまみえしむ。
その夜老人は平生いつものように十時ごろからしんに就いたが、夜半になって急に発熱して苦しみはじめた。家族は驚いて薬をのませたり医者を呼んだりしたが、老人の熱は去らなかった。
位牌田 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
此様こんなものをまけられたものこそ因果いんぐわで、これのみまして御前ごぜんさがると、サアうも大変たいへん当人たうにんひどい苦しみやう、其翌日そのよくじつヘロ/\になつて出てました。登
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
父様とっさまを大事に思うからとは云いながら、只今まで御苦労を掛けましたと申しますから、早く丈夫にならなければいけない孝助殿が来るからと申して、すぐに薬を三ぶく立付たてつけて飲ませました
「広海屋は、どうしたことか、まだ見えぬ。もうおッつけまいられるであろう。それまで、この家自慢の薄茶おうすでもまいって、おくつろぎなさるがよい」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
ここを以ちて速總別の王復奏かへりごとまをさざりき。ここに天皇、ただに女鳥の王のいます所にいでまして、その殿戸のしきみの上にいましき。ここに女鳥の王はたにまして、みそ織りたまふ。
……なにもかもみな判明ワレたんだ。トビを借りに行った女というのが南平ホテルの女ボーイだったんで、こいつを訊問タタイて見ると、野郎のために借りたというんだな。……野郎ビクに化けて行きやがったんだ。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ドレスしおおもても萎れて登ってきたあなたの可憐かれんな姿が目のあたりにちらつきながら、手も足も出ず心もしびれ、なるままになれと思うのが、やっと精一杯いっぱいのかたちでした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
ありし日のフク見れば
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)