“ぶく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
58.3%
16.7%
8.3%
8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてその右には赤ぶくれに肥った真裸体まっぱだかの赤ん坊が座って、糸も何も張って無い古月琴げっきんを一挺抱えて弾いていた。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
この医師いしゃから、病人が見放されたのは、それから八日目であった。叔母の体は、手をかければ崩れでもしそうに、顔も手足も黄色くぶくついて来た。時々差し引きのある熱も退かなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
父母に七一孝廉かうれんの聞えあり、貴きをたふとみ、いやしきをたすくるこころありながら、七二三冬のさむきにも七三きう起臥おきふし、七四ぶくのあつきにも七五かつすすぐいとまなく
父様とっさまを大事に思うからとは云いながら、只今まで御苦労を掛けましたと申しますから、早く丈夫にならなければいけない孝助殿が来るからと申して、すぐに薬を三ぶく立付たてつけて飲ませました
ぶくれのした顔の中に、怖気おじけた小さな眼はひそんでいた。頭の中は掻き廻されるように痛んで、眼がだんだん霞んで来た。遠くに森があった。森のかなたにも家があった。人が住んでいる。……
(新字新仮名) / 小川未明(著)