“薄茶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすちや46.7%
うすちゃ26.7%
うす20.0%
おうす6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんなりともかなひたるを、あくまでしよくすべし」と強附しひつけ/\、御菓子おんくわし濃茶こいちや薄茶うすちや、などを籠中かごのなかところせまきまでたまはりつ。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
物数奇ものずきな座敷へ通され、薄茶うすちゃを出されたり、酒を出されたり、江戸の留守居とも思われないような美しい女まで出されて取り持たれると
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「いかがでしょう、だいぶ席が濁りましたから、ひとつあちらの茶室で、姪の不手前なお薄茶うすしあげたいと存じますが」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「広海屋は、どうしたことか、まだ見えぬ。もうおッつけまいられるであろう。それまで、この家自慢の薄茶おうすでもまいって、おくつろぎなさるがよい」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)