“籠中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうちゅう50.0%
かごのなか12.5%
こちゆう12.5%
ろうちう12.5%
ろうちゆう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ野禽やきんを林園に馴れ養わんと欲せばまずこれを籠中ろうちゅうに収めざるべからず。籠中は決して野禽目的の地にあらざるなり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
それより一同いちどう種々いろ/\まをしてかれ御前ごぜんにわびたりければ、幼君えうくんふたゝび御出座ごしゆつざありて、籠中かごのなかひとむかはせられ、「其方そのはうさほどまでにくるしきか」
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
次の月曜日にはフラミニアこそ歸り來べけれと、老公宣給のたまひぬ。この詞はあやしく我情を動して、その人と成りしさまの見まほしさはよの常ならざりき。想ふに小尼公も亦我と同じき籠中こちゆうの鳥なり。
四邊あたりぐらす花園はなぞのあきかんむしのいろ/\、天然てんねん籠中ろうちうおさめてつきこゝろきゝたし、さてもみのむしちゝはとへば、月毎つきごとの十二そなゆる茶湯ちやとうぬしそれはゝおなじく佛檀ぶつだんうへにとかや
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すてんか明日あすこそはとうかゞこゝろおこたりなけれど人目ひとめ關守せきもりなんとしてひまあるべき此處こゝ七年しちねんはまだ籠中ろうちゆうとり
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)