“籠堂”の読み方と例文
読み方割合
こもりどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜半になると、正成はひとりで籠堂こもりどうへ移って夜をあかした。ほとけと共に明かした朝はそう眠りもしていなかったのに体もあたまも清々すがすがとしていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
籠堂こもりどうに寝て、あくる朝目がさめると、直衣のうし烏帽子えぼしを着て指貫さしぬきをはいた老人が、枕もとに立っていて言った。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
大峰山——山上ヶ岳の籠堂こもりどうで案内人どもが縦走のなかなか苦しいことを語り、むやみに傭ってくれと言う。
単独行 (新字新仮名) / 加藤文太郎(著)