“こもりどう”の漢字の書き方と例文
語句割合
籠堂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白衣に緋を重ねた姿だと思えば、通夜の籠堂こもりどうに居合せた女性にょしょうであろう。小紋の小袖に丸帯と思えば、寺には、よき人の嫁ぐならいがある。——あとで思うとそれもおぼろである。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ちと、物をたずねたいが、あの長谷の観音の籠堂こもりどうと申すのは、誰が行っても差支えないか」
わが子を縁から蹴落けおとし出家入道をげた西行法師さいぎょうほうしが、旧愛の妻にめぐり会ったという長谷寺の籠堂こもりどう。竜之助はともかくもここで夜を明かそうとして、その南の柱の下に来ました。