“朧”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おぼろ67.8%
おぼ30.0%
ろう0.7%
おばろ0.4%
おぼろげ0.4%
をぼろ0.4%
オボ0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“朧”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.3%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そして深夜、僕にはいろんな人間のばらばらの顔や声や身振がごっちゃになっておぼろかさのように僕のなかで揺れ返る。
火の唇 (新字新仮名) / 原民喜(著)
あゐ萌黄もえぎくれなゐの、おぼろ蝋燭らふそくみだれたのは、ひわ山雀やまがらうそ
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
日下部太郎は、燈火のおぼろな書斎の一隅で、古風な鳩時計が、クックー、クックーと二時を報じる迄、机の前を去らなかった。
伊太利亜の古陶 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
暗いみあかしの光りの代りに、其頃は、もう東白みの明りが、部屋の内の物の形を、おぼろげにあらわしはじめて居た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
晴れてまだ晩春のろうたさが残つてゐる初夏の或る日のことである。
蔦の門 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
ろうたる暑き魔睡ますゐ……重く、いみじく、
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
二十一日の夜、おばろ月夜に暗い二の丸のやぐらに、四郎出で立って、静かに下知を下した。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
かく近づいた跫音あしおとは、くだんの紫の傘を小楯こだてに、土手へかけて悠然ゆうぜんおぼろげに投げた、えんにしてすごはかま
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かぜもふわ/\とえだくすぐつて、はら/\わらはせてはなにしやうとするらしい、つぼなかのやうではあるが、山国やまぐにをぼろ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
暗いみアカシの光りの代りに、其頃は、もう東白みの明りが、部屋の内の物の形を、オボろげにアラハしはじめて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
明りのさゝなかつた墓穴の中が、時を経て、薄い氷の膜ほどけてきて、物のたゝずまひを、幾分オボろに、見わけることが出来るやうになつて来た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)