“朧気”のいろいろな読み方と例文
旧字:朧氣
読み方割合
おぼろげ98.9%
ぼおろげ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
室の中もうす明く見えだして、昨日の山路、今日の行くてのことが朧気おぼろげながら頭に浮んで来る。同行者も皆眼を覚ましているようだ。
木曽御嶽の両面 (新字新仮名) / 吉江喬松(著)
私はこの月に本能の尊重を知り、宇宙の真の運命と云うものはどう云うものであるかと云う事が朧気おぼろげながら分ったことを有がたく思う。
午睡のめた眼に畳の目は水底のしまのように朧気ぼおろげに映る。と、黄色い水仙のようなものが、彼の眼の片隅にある。
苦しく美しき夏 (新字新仮名) / 原民喜(著)