“斑雪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はだれ53.3%
まだらゆき33.3%
ハタレ6.7%
はだらゆき6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御食みけむかふ南淵山みなぶちやまいはほにはれる斑雪はだれのこりたる 〔巻九・一七〇九〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
庄吉は急におとなしくなって、言われたように斑雪まだらゆきの残った水沢のほうへ行くと、こちらに背を見せて枯蘆の間に坐った。
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この一日 山の斑雪ハタレを踏み来つる心しづけく 夜をおきて居む
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
風のない、暖かな一日で、陽に蒸された枯草が、溶けて土に浸みこむ斑雪はだらゆきとともに、あまく匂っていた。枯木林から、小鳥の群が、騒がしく鳴きながら、小砂利を投げるように落ちていった。