“空風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からかぜ77.8%
からっかぜ16.7%
からつかぜ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
情ない空風からかぜが遠い街の塵を揚げて森の香の清い此処ここらまでも吹き込んで来る頃になると、定まったように脳の工合が悪くなる。
やもり物語 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
十一時近かったけれども、空風からっかぜに裾をくられながら、せわしそうに歩き廻っている人で群れていた。
罠に掛った人 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
夕方少し前から急に変つたのだが、もう四月の声も聞かうといふのに、真冬の空風からつかぜのやうな寒風が吹き立つて、雪でもちらついて来さうな馬鹿陽気だつた。
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)