“鶉”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うずら73.9%
うづら23.9%
うず1.1%
ウズラ1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
案内の市川君がうずらですと云ったので始めてそうかと気がついたくらい早く、鶉は眼をかすめて、空濶くうかつうちに消えてしまった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
声と一緒に、そのときどやどやと立ち上がって、花道向うのうずらから飛び出して来たのは、六人ばかりのいかつい大小腰にした木綿袴のひと組です。
或る時は、草の根を這ううずらのように——或る時は野鼠のようなはやさで——彼はようやく有海あるみはらまで敵の眼をかすめて来た。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
満天星どうだんだの這い松だのの、潅木類は地面を這い、さぎうずらきじふくろたかわしなどの鳥類から、栗鼡りす
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
どこかで、うずらいている。ホロホロと昼の草むらに啼く鶉の声までが、もう冥途あのよみちのもののように聞えた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二のかわりさへいつしかぎて、赤蜻蛉あかとんぼう田圃たんぼみだるれば横堀よこぼりうづらなくころちかづきぬ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
素晴しい買物といふと、算盤高そろばんたかい今の人は直ぐ船株かうづらの卵かを聯想するらしいが、給仕の買つたのはそんなけちな物ではなかつた。
人言ひとごとしげみときみうづらひと古家ふるへかたらひてりつ 〔巻十一・二七九九〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
山家やまが村里むらざと薄紅うすくれなゐ蕎麥そばきりあはしげれるなかに、うづらけば山鳩やまばとこだまする。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わが父はつれづれのおきなうづらひひめもす飽かず、鶉籠とさし寄せ、行き通へよくつがへとぞ、いすわると、膝に肘張り、眼を凝らし、ただにおはせり。
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
……どうも、そう一々泡を喰っちゃ困るぜ。……だから最初っから注意しておいたじゃないか。この事件は、よほど頭をしっかりさせて研究しないと、途中で飛んでもない錯覚に陥るおそれがあると云って警告しといたじゃないか……吾輩は姪の浜、浦山の祭神、うず権現ごんげん御前おんまえにかけて誓う。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そして僕の見るところでは、ウズラ七娘といふ看護婦は、主としてこの方面の研究の助手および恐らくは実験台をも勤めてゐるらしかつた。
わが心の女 (新字旧仮名) / 神西清(著)
僕は科長であるワニ五郎博士、および研究室附きの若い看護婦、ウズラ七娘に引渡され、病棟内の小部屋に収容された。
わが心の女 (新字旧仮名) / 神西清(著)