“鰍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かじか90.9%
いなだ4.5%
どじょう4.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
——案じられた秋の収穫が思ったよりよく、年貢米もそろそろ集まりだしている。気温はいつもより低いが、ずっと晴天つづきで、白石川のかじかも肥えた。
うるしおほきくしたやうなあの胡桃くるみしげつたところは、かじか在所ありからせるやうなものでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
このほど、最上川の支流小国川の岸辺から湧く瀬見温泉へ旅したとき、宿でかじかの丸煮をさかなに出してくれた。
姫柚子の讃 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
その後の四段に分れた白木の棚の上には、野の青物あおものが一段に、山の果実と鳥類とが二段目に、はえかじかこいなまずの川の物が三段に、そうして、海の魚と草とは四段の段に並べられた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
もりに似て、鐵の尖きが三つか四つに別れて、魚を突く道具ですよ。川でも海でも使ひ、時にはなまずうなぎも取るが。もとは、岩川の石を起して、底を拔いたをけを眼鏡にして、かじか岩魚いはなを突くんで」
シカモいなだの味噌煮というような下宿屋料理を小言い云い奇麗に平らげた。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
また、祈祷きとう者が神酒みき徳利にどじょうをいれたる話は、『閑際筆記かんさいひっき』に見えておる。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)