“どじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
43.1%
泥鰌41.7%
土壌11.1%
土上0.7%
土城0.7%
土壤0.7%
土鰌0.7%
泥鱒0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こはいかに、大なる瓢箪ひょうたんであった。中には大きいどじょう五、六匹入りて口をふさいであるために、あたかも生きているように動くのである。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
あの田圃の畔を流れる川の水は綺麗だったなあ、せりが——芹が川の中に青々と沈んでいやがった。ふなを捕ったり、泥鰌どじょうを取ったり……
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
すると爆弾は土中どちゅうで爆発すると、中からA液が出て来て、それが地隙や土壌どじょう隙間すきまや通路などを通って、どんどん地中深く浸透してくるのさ。
建築はもとより人工のものなれば風土気候の如何いかんによらず亜細亜アジヤ土上どじょう欧羅巴ヨウロッパの塔をたつるも容易であるが、天然の植物に至っては人意のままにみだりにこれを移し植えることは出来ない。
さながら埃及エジプトのピラミッドを見るような土城どじょうが竣工しつつある。西涼軍のほうからも眺められていたにちがいない。しかし、手を下しかねているものか、しばらく夜襲も焼討ちもなかった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これけだし、すでに腹の畑はこやしができ、掘り起こされて土壤どじょうが柔かになり、下種かしゅの時おそしと待っているところに、空飛ぶ鳥が偶然ぐうぜんりゅうおとしたり
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
土鰌どじょうを丸のまま串焼きにし、味噌たれを付けて「どかば」という、つまり土鰌蒲焼かばやきの意味だろうが、それを一年中つきだしに使うのが、特徴でもあり評判だったようである。
七日七夜 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
日本橋の茅場町に錦とかいう鰻屋があるそうで、そこの家では鰻や泥鱒どじょうのほかに泥鼈すっぽんの料理も食わせるので、なかなか繁昌するということです。
魚妖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
尋常の『修身書』に出ておる、武士が瓢箪ひょうたんを切りたる話は、『珍奇物語』と題する書中に出ておる。また、祈祷きとう者が神酒みき徳利にどじょうをいれたる話は、『閑際筆記かんさいひっき』に見えておる。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)