“土壌”のいろいろな読み方と例文
旧字:土壤
読み方割合
どじょう94.1%
つち5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども一文芸院を設けてゆうにその目的が達せられるように思うならば、あたかも果樹の栽培者が、肝心の土壌どじょうを問題外に閑却かんきゃくしながら
文芸委員は何をするか (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると爆弾は土中どちゅうで爆発すると、中からA液が出て来て、それが地隙や土壌どじょう隙間すきまや通路などを通って、どんどん地中深く浸透してくるのさ。
新しく掘り返されたような土壌つちと、根を出している雑草と、扁平たいらの磐石と、息絶えたらしい典膳の姿とがあるばかりであった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その声はまたも岩の下から、いや、岩の下の地の底から、一本の銀の線かのように、土壌つちを貫き、岩を貫いて聞こえて来た。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)