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土壌
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どじょう
ふりがな文庫
“
土壌
(
どじょう
)” の例文
旧字:
土壤
けれども一文芸院を設けて
優
(
ゆう
)
にその目的が達せられるように思うならば、あたかも果樹の栽培者が、肝心の
土壌
(
どじょう
)
を問題外に
閑却
(
かんきゃく
)
しながら
文芸委員は何をするか
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
すると爆弾は
土中
(
どちゅう
)
で爆発すると、中からA液が出て来て、それが地隙や
土壌
(
どじょう
)
の
隙間
(
すきま
)
や通路などを通って、どんどん地中深く浸透してくるのさ。
今昔ばなし抱合兵団:――金博士シリーズ・4――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
土壌
(
どじょう
)
の力学に関連してだいぶこの方面が理論的にも実験的にも発達して来たようではあるが、それはしかしほとんど皆静力学的のものであって
自然界の縞模様
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
生む力、
殖
(
ふ
)
えてゆく力、念仏門の信仰は、春の
土壌
(
どじょう
)
のような無限さをもって、日月の光のとどかない所にも念仏の声はあるように弘まって行った。したがって
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あとで
土壌
(
どじょう
)
のほうでも
説明
(
せつめい
)
します。
腐植質磐層
(
ふしょくしつばんそう
)
というものも
似
(
に
)
たようなわけでできるのですから。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
この氷河が消失して、従って
新疆地方
(
しんきょうちほう
)
に
灌漑
(
かんがい
)
する川々の水量が少なくなり、そのために
土壌
(
どじょう
)
がかわき上がって今のような不毛の地になったらしい。
ロプ・ノールその他
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
あるの、あの
書
(
なか
)
にも。あいだは、
昼行燈
(
ひるあんどん
)
でも、昼間の月でも、かまやせん。
喩
(
たと
)
えば、この蓼にしても馬さえ喰わぬが、
土壌
(
どじょう
)
の恩と、陽の恩には、ちゃんと報じておる。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大博士に
疑問
(
ぎもん
)
をいだく。噴火
係
(
がかり
)
の
職
(
しょく
)
をはがれ、その火山
灰
(
ばい
)
の
土壌
(
どじょう
)
を
耕
(
たがや
)
す。
部下
(
ぶか
)
みな
従
(
したが
)
う。
ペンネンノルデはいまはいないよ 太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
のみならずまた火山の噴出は植物界を脅かす
土壌
(
どじょう
)
の老朽に対して回春の効果をもたらすものとも考えられるのである。
日本人の自然観
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
ところがそのへん、
麓
(
ふもと
)
の
緩
(
ゆる
)
い
傾斜
(
けいしゃ
)
のところには青い
立派
(
りっぱ
)
な
闊葉樹
(
かつようじゅ
)
が
一杯
(
いっぱい
)
生
(
は
)
えているでしょう。あすこは古い
沖積扇
(
ちゅうせきせん
)
です。
運
(
はこ
)
ばれてきたのです。
割合
(
わりあい
)
肥沃
(
ひよく
)
な
土壌
(
どじょう
)
を作っています。
台川
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
火は、あらゆるものの決裁と清掃を
執
(
と
)
り行う
時
(
とき
)
の
氏神
(
うじがみ
)
だ。そして残る白い灰は、次の
土壌
(
どじょう
)
に対して、はやくも文化の新しい
萌芽
(
ほうが
)
をうながし、
灰分的
(
かいぶんてき
)
な
施肥
(
せひ
)
の役目をはたしている。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
土壌
(
どじょう
)
が
浅
(
あさ
)
くて少し
根
(
ね
)
をのばすとすぐ岩石でしょう。下へ
延
(
の
)
びようとしても出来ないでしょう。
横
(
よこ
)
に広がるだけでしょう。ところが根と
枝
(
えだ
)
は
相関現象
(
そうかんげんしょう
)
で
似
(
に
)
たような形になるんです。
台川
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
めぐまれた
土壌
(
どじょう
)
と文化の上で、腐敗と乱脈をみずから演じ、長夜の夢を
貪
(
むさぼ
)
ッているが、こんな現状をなお長くしていたら、ついには
蕃土
(
ばんど
)
の
遼
(
りょう
)
から攻め入られて、あっというまに
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
次には大洋の水量の恒久と関係して蒸発や
土壌
(
どじょう
)
の
滲透性
(
しんとうせい
)
が説かれている。
ルクレチウスと科学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
爾薩待「さうですな。品種や
土壌
(
どじょう
)
によりますがなあ、さうですなあ、陸稲一反歩となるというと、可成いろいろですがなあ、その塩水撰したやつとしないやつでもちがいますがなあ。」
植物医師:郷土喜劇
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この蕪は、春夏秋冬、いつでも成育するし、
土壌
(
どじょう
)
をえらばない特質もある。
三国志:12 篇外余録
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また根の周囲の
土壌
(
どじょう
)
の質や水分供給の差異によるとも思われなかった。
破片
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
“土壌”の意味
《名詞》
土 壌 (どじょう)
地質を農産物育成の観点から評価する語。地殼表面の岩石が崩壊ないし分解した無機物を主成分とし、多少の生物が腐敗分解して生じた有機分が混合したもの。つち。つちくれ。
(比喩)ある文化等の現象が成立する背景となっている諸要素。
(出典:Wiktionary)
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
壌
常用漢字
中学
部首:⼟
16画
“土”で始まる語句
土産
土
土地
土塀
土間
土器
土手
土瓶
土堤
土耳古